634 :殿堂 2020/10/18(日) 14:52:27 ID:jD.di.L1
門太:スーパーモンスターペアレンツの子
門父:スーパーモンスターペアレンツ1号
門母:スーパーモンスターペアレンツ2号
隣野:隣のクラスの先生
俺 :平々凡々教師

俺が有所野棒中学校に勤めていた時、突然入口から背の高い男が入ってきた。くわえタバコで仏頂面。いかにも暴力を愛してやまない顔。入ってくるときは無言だったのに、入ってくるなり
「おい、隣野を出せ! 隣野を!!」
と、隣野先生を呼び捨てで叫び出した。俺は怖くて印刷室に隠れる。
続いて入って来た女もこれまた奇怪なことに、背中までそろっと伸ばした髪は紫。どこのお化け屋敷から抜け出して来たんだろうという雰囲気。
スーパーモンスターペアレンツ1号と2号の襲来だった。
すぐさま校長、教頭、学年主任、先輩教師、隣野先生の五人体制で応接室で迎撃。中からは
「遅刻しただけで教室に入れないのか!家庭の事情もあるだろ!」
という問父の罵声や
「ああっ、お母様そんなところにのらないでくださいっ!」
という教頭の悲鳴やらが聞こえてきた。戦々恐々。

どうも問父母は、隣野先生が遅刻した問太を注意し、別室指導としたことが気に入らないらしい。問太は中1にして髪の毛を染め、遅刻は繰り返すわ授業中には騒ぐわの典型的な問題児。
俺は隣野先生に深く同情しつつも、問太が俺のクラスではなかったことを神に感謝した。
その後に呼ばれた問太も、応接室に入るなり、隣野先生を指さして
「こいつ俺を見て舌打ちしやがったんだぞ!」
などという始末。そりゃ舌打ちの一つや二つしたくなるって。

何とか話し合いは無事に終わった?らしい。問父は納得して帰ったと聞いた。本当かどうかは疑わしいものだが。
もう10年以上前になる、俺が遭遇したスーパーモンスターペアレンツでした。お粗末。