48 :殿堂 2011/12/02(金) 11:24:37 0
3年前のこと。
大規模小売業勤務の私は、普段から平日が公休なんだが、その日はローテーションの関係で
いつもとは違う曜日に休みをとって自宅にいた。
昼前、いつもの時間に母が買物に出た直後、誰かが訪ねて来た。
いつもは応対になど出ない父親が、さっと居間へ招き入れ、なにやら上機嫌で話をしている。
父親とは普段から反りが合わないし、見栄張りでつまらない家電買わされたり工事代金ボられたりしてる人なんで、
その来客もその手の手合いかと正直興味は無かった…んだが、その日はなんだか感じが違った。
今思うと『虫の知らせ』ってヤツだったんだと思う。

居間とは反対側のドアから台所に入って、自分のコーヒー入れながら聞き耳wを立ててたら
「ショッピングモールにもお近いですし…」「駅まで歩いて行ける範囲…」「築年数は、まあこちらくらいでしたら…」
という会話の切れ端が聞こえてきた。

なにこれ?不動産屋?どゆこと? 頭の中でアラームが鳴り響いていた。 

「じゃあ、まず外廻りを見てもらおうか」
父親が庭に面したサッシ窓から出て行く気配。
不動産屋(推定)の男忄生が靴のある玄関へ回ったところを掴まえた。

「いらっしゃいませ。おかまいも致しませんですみません。失礼ですが、どちら様でいらっしゃいますか?」
「これはどうも、私、○○不動産の■■です。本日は…」
「単刀直入に聞きます。父は何をしようとしてるんです?」
「え…はい…こちらをお売りになりたいということで、本日はお見積もりに…」

……あんのクソジジイ!!