172 :殿堂 2007/01/28(日) 01:26:33 0
長文の上、スレチだったらスマソ
親に不イ侖されたというか、自分がその親の不イ侖の片棒担いでたような立場だった。

すべてが発覚するまでは、会社員の父・専業主婦の母・俺という平凡な家族構成のも
と普通に生活をしていた。その筈だった。
高校生の時、電話口で父が何やら楺めている所を見つけた。
何かあったのか、ときいても要領を得ない返事で誤魔化されるだけ。
そんな事が数回あった後、たまたま俺がひとりで留守番していた時に郵便が届いた。
差出人を見ると、父が時々電話で口にしていた人らしき名前。
いけないと思いつつも、ここ数日の事もあったので、つい好奇心から中を覗くと、父の
名前でそこの住所にあてた現金書留が、封も切らずに送り返されていた。
金額欄を見ると、大金とまではいかないが結構な額が。
「ココ最近の電話といい、一体どういう事だ。この(送り返してきた)人は、ウチと何
の関係があるんだ」とキツい口調で尋ねると、父は黙り込み、母は泣き出した。
静まり返った空気の中、やがて父が話してくれたのは、想像もつかないものだった。
かつて、父には別に家庭があって、母と一緒になる為に彼らを捨てた(かなり強引に離
婚した)事。その際、母のお腹の中には俺がいた事。
つまり、俺がいた所為で、父のかつての妻子は捨てられた事になるのだ。
173 :殿堂 2007/01/28(日) 01:27:36 0
当時、父は仕事の関係で単身赴任をしていて、故郷に残してきた妻子に会えないさみし
さから、赴任先の女子社員(俺の母)と関係を持ったらしい。
ぶっちゃけラリってた父は、遠くにいる妻子よりも、身近な母に入れこんじまったんだ
ろうな。
この時点で「人でなし」と怒鳴りたくなったが、更にショックな事が判明した。
これは父も後になって知ったらしいが、父に捨てられた女忄生が、離婚してから間もなく
子供を残して自サツしていたのだ。
つまり、郵便を送り返した人は、亡くなった女忄生の両親。(残された子供を引き取って、
育てていたらしい)
罪滅ぼしのつもりか、これまで父は俺たちに内緒で金を送っていたが、それらをすべて
突っぱねて、こちらに返送していたようだ。
丁度電話で楺めていたのは、その子供(俺にとっては異母姉)が、育ての親である彼女
の祖父母達と正式に養子縁組をしたらしく、もう金輪際あなた(父)とは関係がない、
一切連絡をしないで欲しい、と言われたみたいだ。
そういえば、何となく変な気はしてた。
これまで親戚と全然交流がなかった(タヒんだと聞かされていた)のも、もとをただせば
そういう理由があったからなのか。
「人でなし」だけでなく、「人コ□し」かよ。
もし、俺がデキなけりゃ別の道もあったかもしんないのに。
174 :殿堂 2007/01/28(日) 01:30:36 0
悪いのは自分達(両親)でお前は何も悪くない、と言われても、ひとりの女忄生をタヒに追
いやり、子供に酷い仕打ちをした間接的な原因が俺なのは間違いない訳で。
それまで普通だった両親が、とても薄汚いものに見えて来て、散々酷い言葉で罵倒した
俺は、高校卒業後、彼らから離れるように地方の大学へ進んだ。
本当は直ぐにでも働いて自立しようと思っていたが、「将来の為にも大学へ行ったほう
が良い。行って欲しい」という両親に根負けした情けない理由もある。
大学卒業後、実家に戻らずそのまま地方で就職した俺は、ある時何を思い立ったのか、
コッソリ連絡先を控えていた異母姉の所へ、ダメもとで「会いたい」と連絡を取った。
(何故か、電話で父が口にしてた名前を覚えていた)
断られると思っていたが、意外にも「一度だけ。誰にも知らせずひとりで来るのなら」
という条件付きで、会う事になった。
初めて会う異母姉(かなり年上なんだけど)は、何処となく父の面影があり、特別美人
ではないが、穏やかそうな人に見えた。
待ち合わせの乚ストランの高級な雰囲気にすっかり呑まれた俺は、料理の味もロクにわ
からないまま、異母姉の話を聞いていた。
多感な時期に父と母を一度に失い、哀しいなどの感情を通り越えて途方に暮れてしま
った事。
「あなたは先に、おじいちゃん達のお家に行ってなさい」と手紙を渡された時、怪しん
だり中身を確かめておけば、母親を止められたかも知れない、と今でも悔やんでいる事。
祖父母は優しくしてくれたが、他人行儀な関係が何年も続いていた事。(「やっぱり昔
の人だからか、自分の娘をコ□した男の血が混ざってる子供って認識が強かったみたい」
とは異母姉の談)
あまり世話になるのはしのびなくて、中学卒業後は、バイトしながら夜間の高校から奨
学金で大学へ行った事。
175 :殿堂 2007/01/28(日) 01:31:18 0
現在は、会社でバリバリ働きながら、育ててくれた祖父母に恩返しをしているらしい。
流石に結婚には、あまり魅力を感じないそうだ。
「俺達の事、恨んでますよね」と尋ねると、ちょっと困ったように笑いながら「あんま
り長い間憎み続けて来たから、もうそういった感情持つのは飽きてしまった」と。
そして「あなた(俺)は謝る必要はない。謝ったりしないで欲しい。あの人(父)は寂
しがりだから、自分の代わりに大切にしてあげて欲しい」とも言った。
「言える立場じゃないけど、父は、今でもあなたに会いたいと思いますよ」と言うと、
「もう、私はあの人を信じたくても信じる事が出来ない。もしも伝えられるのなら、あ
の人に伝えて欲しい。どうか私の事は忘れて下さい、と。それが、あなた(父)が私に
出来る唯一の優しさだ」と、寂しそうに笑ってた。
俺の異母姉は、幸い養父母に恵まれ、現在に至ってるけど、内心では俺たち親子を、今
でも憎んでいるかも知れない。
それでも、俺の前ではそんな姿はまるで見せず、それどころか気遣いさえしてくれ、始
終温厚な姿勢を崩さなかった彼女には、本当にスマンカッタ、とオヤジの代わりに土下座した
くなった。
ご馳走になった(一応割り勘を主張したけど、「ここはおねーさんに任せなさい」と茶
化すように断られた)後は、お互いに元気でいよう、とだけ挨拶を交わすと、それっき
り今日まで一切連絡を取っていない。
そして、時折連絡してくる実家の両親に、あの時の異母姉の言葉を未だ伝えていないヘ
タレな俺がいる。
178 :殿堂 2007/01/28(日) 02:26:13 0
>>175
あなたが
>本当にスマンカッタ、とオヤジの代わりに土下座したくなった。
と思えたのなら、
両親は根本的には悪い人達ではなかったということ。
DQNな親はDQNな子供が生まれるからね。

まあ、ムリせず、ゆっくりありのままを受け入れるしかないね
179 :殿堂 2007/01/28(日) 03:31:06 0
いや親は確実にDQNだろ。単に人のコ□し方が罪にならないコ□し方だっただけ
>>175は被害者みたいなもんだしあまり気にせず生きれば良い。
180 :殿堂 2007/01/28(日) 11:45:24 0
うむ。親はクズ。それは間違いない。
が、子供のお前さんは関係ない。人の痛み判らないゴミ親と違って真人間みたいだし、
子供は親を選べないんだからあまり気に病むな。
引用元:love6.5ch.net/test/read.cgi/furin/1166189015/
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